住宅とゴミ

最近は、「ゴミ」の分別について小学校の授業で教えていたり、スーパーでは、袋が有料化されたり、断るとポイントが貯まるなど、社会的に「ゴミ」についての意識が高まってきています。

そこで今回は「住宅とゴミ」について、考えてみたいと思います。

■□■スクラップ&ビルドの日本 ■□■

日本では、ライフスタイルに合わせて住まいを建て替えるというのが一般的です。

例えば・・・

・住宅が古くなった
・家族構成が変わった
・部屋数や設備が足りない

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・建て替えるため、家を壊す

 ↓↓↓↓↓↓

・廃棄物がでる

という構造になります。
そして、建て替え時は大量の建設廃棄物を出しているのが現状です。

ちなみに、アメリカでは家族構成に合わせて、住まいを建て替えるのでは無く、自分たちが家を代える(移り住む)のが一般的だそうです。結婚した時、子供が生まれた時、子供が増えた時、子供が大きくなり独立した時と、その時に相応しい家を探し買い替えます。

このように人が移り住むため、“家”を壊すことは少なくなり、住宅寿命は100年とも言われています。

しかし、長年住み慣れた土地を離れたくないという定住志向の日本人には、この感覚はどうも馴染まないようです。では、私たちはどうしたら良いのでしょうか?


■□■長持ち&再利用できる家を建てよう ■□■

家を移り住まないのであれば、私達は“家”を選ぶ際に、少しでも環境を考えた住まい=『環境負荷の少ない家』を選ぶことが一番の方法となります。

では『環境負荷の少ない家』とはどんな家なのでしょうか?


■□長く住める家を建てる □■

まずは耐久性です。長持ちする家を建てることが、「ゴミ」軽減には一番効果的ではないでしょうか?“家”が古くならなければ、長く住むことができます。

壊す回数が減れば、当然「ゴミ」も軽減でき、環境負荷も軽減できます。

しかし・・・長持ちだけすれば良いわけではありません。ライフスタイルの変化に応じて対応できることが必要です。耐久性の高い躯体に、プラン可変性・加齢配慮など、将来対応を考慮していけば、より長く住める家となります。

このように、トータルな目で「長く住める家」を考えてみましよう。


■□建材の再利用を考える □■

それでも、“家”にはいつか寿命は来ます。そこで解体時は、できるだけリサイクルできる様に、壊してもらうようにします。

解体時に全てを「ゴミ」にしてしまうのではなく、次の“家”に再利用できるか、再生して別の素材として利用できるか等も意識してみて下さい。

■□素材選びに配慮して建てる □■

さらに、新築やりフォームをする際は、素材選びにも配慮してみましょう。再生素材を活用するのことは、「ゴミ」の軽減に一役買います。積極的に取り入れていきたいものです。

また、製造時に環境負荷が少ないだけでなく、廃棄される時にも有害物質を発生させない素材を選ぶようにするのも『環境負荷の少ない家』への一歩といえますね。

いかがですか?“家”を建てようとする時、このような視点で家づくりを進めて行けば、少しでも「ゴミ」を軽減できると思います。

そして、私達ができる範囲で、少しでも「ゴミ」を軽減していくことが、大きな成果につながるのではないでしょうか?

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 一級建築士事務所 建彩工房
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